実は私はいろんな仕事をしている。主の仕事は,SIerやITコンサルタントのようなことをしているのだが,いま,その仕事で受け持っている案件の中に,ある建物全体にWi-Fiを吹かせるというものがある。その建物自体には既設のネットワークはなく,新たに引かなければならない。規模としては小規模で,案件としてはよくある内容だ。かくいう私はネットワーク関係の案件を受け持つことは少なく,ネットワークについて豊富な知識を持っているわけではない。
今回の案件では,そのWi-Fi環境全体の保守も引き受ける。そのため監視はリモートでできる方がよい。APやUTMはクラウドで監視できるものを選定した。ネットワーク自体も1系統で済むことと,小規模であることから,使用するスイッチはL2ばかりだ。そのため,スイッチの故障は,配下にあるAPがすべて落ちたときに,スイッチの故障を疑うほか手立てがない。
ほかの機器がクラウド上で状況をつぶさに分かるため,どうにかスイッチの状況も分かる術がないかと調べていると,2015年のクラウドWatchの記事に行き着いた。
この記事で紹介されているスイッチはL3のことなのかと思ったが,どうやらL2スイッチらしい。この記事によると,ごくごく一般的なL2スイッチがノンインテリジェントスイッチ,コマンドベースでVLANなどの設定ができるインテリジェントスイッチ,そしてコマンドベースでなく,GUIでVLANなどの設定をできるようにしたスマートスイッチに大別されている。
インテリジェントスイッチは高価であるものの,スマートスイッチは価格が抑えめときた。
そこで,記事で紹介されていた,バッファローの「BS-GS2016」の後継機「BS-GS2116」の価格帯を調べると約5万円。
ノンインテリジェントの個人ユースの同等ハブの価格帯は約6,200円。
だいたい6倍以上の価格帯となるが,個人で導入することを考えると,そこを許容できるか否かか。
しかし,実験機として試しに1台導入してみたいところである。